ロジスティクス・マーケティング


2009.11.29

ヤマト運輸に学ぶロジスティクスマーケティング(5)

最近、日経を読む際に日本郵船やヤマト運輸などの全面広告を目にします。それが気になってヤマト運輸のホームページをみてみたら、クロネコギャラリーという広告をまとめたページがありました。

http://www.kuronekoyamato.co.jp/company/ad/ad.html

広告戦略のケースとしては非常にまとまっているため、理論の概要とともにお伝えしたいと思います。

■広告対象による類型
企業広告: 特定ブランドについてではなく、企業について訴求した広告
製品広告: 特定のブランドの宣伝。宅配便、クロネコメール便、

ヤマト運輸のホームページにそれぞれ類型を明示して掲載されておりますので、わかりやすいと思います。参考にしてください。

■訴求内容による類型
情報提供型広告: 製品情報について訴求
説得型広告: 自社ブランドが品質面やコスト面で優れているかを訴求
リマインダー広告: 自社ブランドを忘れさせないことを訴求
比較広告: 自社ブランドと競合ブランドを直接、間接に比較

ヤマト運輸の広告は情報提供型、説得型、リマインダー型のミックスです。

■メディナによる類型
メディア テレビ
長所 広いカバレージ 広いリーチ 映像、音、動きを伴う 露出当りの低いコスト
短所 セグメントしにくい 高コスト メッセージが短命

メディア ラジオ
長所 低コスト セグメント可能
短所 音のみの利用 メッセージが短命

メディア 雑誌
長所 セグメント可能 多くの情報を提供 メッセージが長命
短所 視覚だけによる訴求 広告変更などにおける低い柔軟性

メディア 新聞
長所 広いカバレージ 高い柔軟性
短所 視覚だけによる訴求 メッセージが短命

メディア 屋外
長所 高い反復率 高い注目率
短所 特定の地点に限定 少ない情報量

メディア ダイレクトメール
長所 対象者の絞込み可能 多くの情報を提供
短所 接触あたりの高いコスト

ヤマト運輸では、テレビ、雑誌、新聞、屋外広告などを組み合わせて、多面的に宣伝を行っているようです。

広告対象、訴求内容にあわせたメディアミックスにより、非常に多面的な広告戦略をとっているようです。戦略の目的は、ヤマト運輸とそのサービスブランドの価値向上ですが、これだけ積極的に宣伝を行っているロジスティクス企業も他
にないので、非常にユニークです。

ただそれ以上に、サービス内容が伴って初めてこうした広告が価値を生むのだと思います。相乗効果でヤマト運輸とそのサービスブランドの価値が向上しているのでしょう。


(ロジスティクス・ジャパン 08年3月31日の記事です)





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