2009.11.29
ヤマト運輸に学ぶロジスティクスマーケティング(2)
■ヤマト運輸の戦略
▼リーダー企業戦略
宅配便市場のリーダー企業であるヤマト運輸の基本戦略は宅配便の強化です。
ヤマト運輸が開拓し、一台産業に育て上げ、自ら常にトップランナーを走ってきた業種
ですので当然だと思います。
シェアのうえでは佐川急便の追い上げは激しいですが、消費者を相手にするリテール分
野ではヤマト運輸のシェアは圧倒的ではないでしょうか。企業も含んだホールセールも
強化しており、市場ターゲットはフルカバレッジです。
提供するサービスもさまざまなサービスを複合的に提供するフルライン戦略です。
まさしくリーダー企業のとる戦略といえるのではないでしょうか。
▼新市場開拓戦略
自宅や勤務先の付近でヤマト運輸の社員(カート、自転車、自動車など)を見かけるの
は1日に10回以上はあるような気がします。本当にその配送網とシステムには驚かされま
す。
メール便でもそうですが、かつては郵便で送られてきた書類や雑誌などがヤマト便で受
けるとる機会が増えました。家族も言いますが、1つの書類でも自宅まで集荷しに来てく
れる便利さは他にはないようです。信頼の置けるシステムがあれば、いままで郵便局の
対応で我慢していた消費者から、自然とニーズが湧き上がってくるのでしょうか。
物流という非常に単純で、これ以上新しいサービスなど存在しないだろうと思われるマ
ーケットでも、常に新しいサービスを開拓し、提供し続ける経営戦略、経営システムに
本当に驚かされます。
▼宅配便開発要綱
小倉昌男氏は著書の中で宅配便を開始したとき、ニーズが湧いてくるとういうような表
現で、業務が拡大していく様子を言い表しておりました。
それを会社として受け継ぐシステムが行き続けているのが、最大の強みなのでしょう。
宅配便開発要綱
1.不特定多数の荷主または貨物を対象とする。
2.需要者の立場にたってものを考える。
3.他より優れ、かつ均一的なサービスを保つ。
4.永続的、発展的システムとしてとらえる。
5.徹底した合理化を図る。
これを活かす遺伝子が残る限り、ヤマト運輸に勝つのは容易ではありません。
(ロジスティクス・ジャパン 07年12月31日の記事です)
