ロジスティクス・マーケティング


2010.02.14

国際物流財務(3) 日本の物流コスト

JILS2007年度の調査結果の日本の産業別物流コストです。物流コストの算定は経産
省が発表した物流コスト算定マニュアルに基づきます。



売上高物流コスト比率

全業種 4.48%
製造業 4.79%
非製造業 5.00%
卸売業 4.96%
小売業 5.28%
その他 3.09%


物流機能別構成比
輸送費 58.20%
保管費 16.30%
その他 25.50%

支払形態別構成比
自家物流費 17.50%
物流子会社支払い 17.00%
事業者支払い 65.50%

領域別構成比
販売物流費 71.20%
社内物流費 20.20%
調達物流費 8.60%

特徴としては製造業よりも非製造業の方が売上高物流コスト比率が高く、その中で
も小売業高いことです。絶対額では製造業が非製造業より大きいはずです。

構成別では運送費の割合が6割あること、自家物流よりも下請けへの支払いが多い
こと、調達や社内物流より販売物流コストが多いことです。この運送費にはトラッ
ク、鉄道、航空、船舶なども含まれますが、最大のコストはトラック輸送費です。

以上から製造業において、販売物流の下請けへ払う運送費(特にトラック輸送費)
が最大の物流コストであることがわかります。

ちなみに、売上高物流比率は、上場企業の有価証券報告書から販管費と製造業原価
の物流関係項目を集計して算出したデータでは、JILSの半分以下となります。物
流に係わる人件費や施設費用などを正確に配費出来ていないためだと考えられま
す。

従って物流費を正確に把握する事が、物流コスト削減の第一歩であると言えます。






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