物流改善


2010.03.18

2月のニュースから ―郵船ロジスティクスの組織再編戦略 

2010年に日系ロジスティクス企業の組織再編が続いています。景気低迷をようやく
抜け出しけつつあり、リストラから一転拡大戦略に転換しつつあるのでしょう。

その中でも郵船航空(YAS)とNYKロジスティクス(NYKL)を経営統合による郵船ロ
ジスティクスの誕生は、2000年代に欧米で続いたロジスティクス業界の一大再編の
連鎖がまだ続いていることを実感させます。日本初のグローバルフォワーダーの誕
生に期待したいと思います。

経営目標にグローバルロジスティクスでトップ5を目指すとし、長期目標に売上高
1兆円を掲げています。DHL、K+Nなどを競合としての戦略です。

下記にありますが、事業と地域ポートフォリオをみる限り、ロジスティクス企業と
しては日系No.1だと思われます。日系メーカーを相手に営業開拓するのでしょうか
ら、海外市場での日系ロジスティクス事業者間の競争激化は避けられません。一般
的には経営規模、ネットワークのある企業が有利ですから、郵船ロジスティクスは
大きく成長する可能性があると思います。

■概要
•NYKロジスティクスジャパンを現金による吸収分割または事業譲渡により、郵
船航空サービスに統合
•郵船航空サービスを存続会社とし、東証1部上場は維持
•海外は日本郵船の物流事業と郵船航空サービスを統合。統合は統合新会社のJV方
式を基本とし、2011年4月?2012年3月を目途に順次統合
•海外の統合は対等。新統合会社の連結子会社とする。


■事業戦略
フレートフォワーディング(航空・海上)とコントラクトロジスティクスを事業の
両輪
個別サービスで世界トップレベルの競争力を持つ
個別サービスを利用する顧客へプラス1のサービス提供を目指す
総合ソリューションの提供

■営業戦略
現場主義の徹底により、効率的で高品質サービスの実現
顧客の立場にたち、End to Enc の輸送を肌理細かく責任を持って完遂する
産業別、地域別の特性に基づいた市場アプローチを行う
個別サービスのノウハウとInformation Technology/Logistics Technologyを組み
合わせ、最適物流商品を開発する
顧客のグローバル物流最適化要請に応え、テーラーメードのソリューションを提供する

■事業セグメント
海上輸送、航空輸送、コントラクトロジスティクス、陸上輸送
地域セグメント
日本、東アジア、南アジア・オセアニア、ヨーロッパ、アメリカ

■目標値
郵船ロジスティクス
     2008 2009 2013
連結売上    4,481 3,400 5,000
連結経常   52 17 180

従業員
国内 1,800
海外 13,200
世界 15,000
 
拠点数 倉庫面積(m2)
日本 73 73,028
東アジア79 247,661
米州 68 421,712
欧州 110 963,976
南アジアオセアニア
101 633,399
合計 431 2,339,776

2008年度の業績ですが、
               
     日本郵船本体の物流事業    YAS 
売上         5,269 1,674  
経常利益      171 535 億円

ですので、単純合計ではないようです。統合されない事業や地域などもあるのでし
ょうか。詳しい情報はこれから明らかにされると思います。
引き続き経過を見てゆきたいと思います。



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