郵船ロジスティクス 英国内でe-commerce関連物流サービス企業を買収

郵船ロジスティクス株式会社は、2018年8月1日、英国内でe-commerceに関連した物流サービス(e-fulfilment事業)を営むInternational Logistics Group Limited(以下:ILG社)を買収しましたのでお知らせします。

 今回買収したILG社は、主にハイブランドのファッションや美容などのリテール産業をお客様とするe-fulfilment事業会社です。ロンドン郊外のガトウィックを中心に、英国内に約1万7000?の倉庫を有し、在庫管理、流通加工、配送手配をはじめとするお客様のニーズに沿ったテーラーメイドの物流サービスを提供しています。

【買収目的】
?英国でe-fulfilment事業に本格参入
 英国におけるe-commerce市場のシェアは、中国、アメリカに次いで3番目の規模となっています。さらに、英国e-commerce市場の成長率は直近3年間(2014年?2016年)で3.2ポイント増加(*?)しており、今後も成長が見込まれるマーケットです。
 今回ILG社を買収したことにより、成長マーケットであるe-fulfilment事業へ本格参入し、当社のグローバルネットワークを生かした物流サービスを提供することで、お客様に新たな価値を提供します。

?コントラクト・ロジスティクスにおいてリテール産業を強化
 英国のコントラクトロジスティクスマーケットは約6割をリテールが占めており、次いで自動車、消費財というポートフォリオの中(*?)、当社はこれまで自動車や医薬品などの取り扱いを得意としてきました。
 今回、小売事業者を顧客にもつILG社を買収したことにより、英国のコントラクト・ロジスティクス最大のマーケットであるリテール産業を強化し、取り扱いの多角化を図ります。

?欧州域内へのe-fulfilment事業の横断的展開
 英国で培った実績とノウハウを欧州他地域へも展開し、e-fulfilment事業の取り扱い拡大並びに同分野における当社プレゼンスの向上を目指します。

 当社は中長期経営計画”TRANSFORM 2025”のロジスティクス事業戦略の中で、「お客様のニーズと最新の産業動向を踏まえた提案力の強化」を掲げています。成長著しいe-fulfilment事業に特化したILG社の買収により、更なる収益性の向上を目指すとともに、今後も多様化するお客様のご要望にお応えし、最適なサプライチェーン・ロジスティクスサービスを提供していきます。




郵船ロジスティクス 台湾物流企業の買収

自動車関連物流を更に強化
 当社台湾法人Yusen Logistics (Taiwan) Ltd.(社長:北浦 剛)は自動車アフターマーケットにおける台湾大手物流会社のUryi Logistics Solutions Co., Ltd(以下:Uryi LS社)の買収手続きを完了しましたのでお知らせします。今回の買収により、両社の強みを有機的に結びつけて、自動車関連物流を更に強化します。

 台湾では2016年から始まった自動車の貨物税減免措置による新車購入需要の高まりを背景に、新車販売台数は堅調に推移しています。その中でも輸入車の販売台数は10%以上の増加が継続し、新車販売全体の約40%を占めるまで比率が上がっています。輸入車の販売増加によってアフターマーケットの物流需要増も見込まれる中、当社はUyri LS社を買収することで自動車関連物流の更なる拡大を図ります。

 Uryi LS社は桃園市に本社を置き、自動車アフターサービスパーツを扱う大手物流会社です。本社内に自動車アフターサービス業務を扱う約18,500m2の倉庫を有し、欧米系自動車・自動車部品メーカーを中心に、台湾国内の販売会社・修理会社に提供する多品目にわたるアフターサービスパーツの入出庫・保管などの庫内業務を独自の(*)WMSを使って管理し、お客様のご要望に合わせたオーダーメイドのサービスを提供しています。

 当社台湾法人は、台湾北部では計5か所・約54,000m2の倉庫拠点を有し、自動車関連部品のみならず、電子機器関連品の取り扱い、化粧品等リテイル業界向けe-Commerce物流にも参画するなど、海上・航空輸送サービスとコントラクト・ロジスティクスを組み合わせた幅広い事業を展開しています。一方で、自動車アフターマーケットにおける取り扱いは日系自動車部品メーカーの一部に限られていたことから、主要顧客が欧米系の自動車メーカーであるUyri LS社のビジネスは、当社事業を大きく伸展することになります。

 今回の買収により、Uyri LS社の既存のお客様には、当社が得意とする海上・航空フォワーディング、国内輸配送、通関業務などの各種サービスを提供することでワンストップサービスを実現し、お客様の業務効率化につながるソリューション提供が可能になります。また、当社台湾法人の既存のお客様に対しては、Uyri LS社の得意とする自動車アフターサービスパーツの各種コントラクト・ロジスティクスサービスの提供が可能になります。双方の事業を組み合わせることで、お客様のサプライチェーンの最適化につながる提案が可能となり、シナジー効果が期待できます。

 当社は、昨年2月に欧州に拠点を置く英国本社の物流企業、Transfreight Automotive Logistics Europe Ltd.社とその子会社でフランス本社のTransfreight Automotive Logistics Europe S.A.S.社を買収するなど、グローバルで自動車関連物流の強化を進めています。世界各地で自動車部品の在庫管理や拠点集約などの引き合いを多くいただいている中で、今後も自動車関連マーケットを深く理解し、最適なサプライチェーン・ロジスティクスサービスをお客様に提供していきます。


中小物流企業のM&A(1)

1990年に貨物自動車運送事業法が改正され、供給調整が廃止され、トラック輸送事業が免許制から許可制に変わりました。運賃も認可運賃が標準運賃に変わりました。

その効果は劇的で、2003年までにトラック輸送事業者数は4万社から6万社と1.5倍に増加しました。現状も6万2千社ほどの企業が存在します。ただし従業員数は110万人で変化ありません。

一方で廃業者数数も大幅に増加しています。新規参入と廃業による市場退出車の増加で、経済学的には効率性が得られているように一見見受けられますが、トンキロ当たり営業収入は0.8倍と低下するなど収益性が低下する一方、事故率が増加するなど負の影響も大きな課題となっ
ています。

2010年と比較すると営業収入が1兆7,840億円減少する一方で、事業者数は335社増加し、競争が激化しています。中小企業比率はトラック輸送業、倉庫業で90%を超えている現状です。

ヤマト運輸など大手トランク事業者の動向をみてもわかりますが、現状の人手不足の状況の下では、過酷な労働条件がつたられるトラック運送業の働き手確保も困難な状況です。団塊ジュニアの世代は物流事業等のいわゆる3K業界を避ける傾向があるというのも物流業界の人手不足を助長していると考えられます。

なぜ物流業でこれだけ員人不足が顕著なのか。こうした状況を招く原因は、物流業界全
体が中小企業の多い過当競争の業界であり、収益性が低く、労働時間も長い上に低賃金の厳しい労働条件におかれていることがあります。

全産業との比較でも実労働時間、超過勤務が多い一方で、賃金・賞与は低く抑えられており、人材不足となる大きな要因であると考えられています。

産業別に見ても40歳の推計値で、51分類中、倉庫業45位、道路貨物運送業49位です。46以下の順位でいえば46位廃棄物処理業、47位洗濯・利用・美容、48位社会福祉・介護事業、50位労働者派遣業、51位道路旅客運送業です。

大手物流企業のM&Aによる企業再編がようやく日本でも活発化してきておりますが、今後、こうした厳しい事業環境下で、中小物流企業、特にトラック事業者は、事業継続や事業拡大など生き残りのためのM&Aが活発化するといわれています。




プロフィール

  • Twitter

J-Log

エントリーリスト

カテゴリーリスト